薬種・香原料
お香の原料となる天然香料の中には、薬種として漢方に使われるものも多数あります。ここでは古代から使われていた没薬や乳香などの有名なものから、あまり知られていない珍しいものまでご紹介いたします。
白檀
[香りの特徴]甘くて軽い
[効能]匂袋の中心となる香り。香りは甘い香りがします。白檀は仏像やなどの加工され、高級品として取引されています。
桂皮
[香りの特徴]辛くて軽い
[効能]一般的にはシナモンと呼ばれ、お菓子などの香り付けに使われます。また、芳香性の健胃薬などにも使われます。
丁字
[香りの特徴]酸っぱい
[効能]香木以外では、たばこやスパイスの香りとして有名です。薬用としては、芳香性健胃薬や鎮痛剤として使われます。
カッ香
[香りの特徴]甘くて軽い
[効能]カッ香から作る精油は、パチョリと呼ばれ香水にも使用されます。薬用としては、芳香性健胃薬や皮膚病の薬などに使います。
山奈
[香りの特徴]甘くて軽い
[効能]バンウコンの根茎を輪切りにし、乾燥させたものを山奈といいます。薬としては消化促進、健胃薬、肝臓薬や防虫剤としても使用されています。
大茴香
[香りの特徴]辛くて軽い
[効能]一般的には八角と言い、料理のスパイスとして使われます。薬用としては、防腐剤や健胃薬として使われます。
甘松
[香りの特徴]苦い
[効能]オミナエシ科の草木の根を乾燥させた香料です。甘松を加えることで香りに厚みが出ます。薬用では、芳香性健胃薬として使用されます。
楠
[香りの特徴]酸味
[効能]楠から取れる精油は、樟脳と呼ばれ防虫剤の原料として使われます。薬用としては、リラックス効果もあると言われています。
龍脳
[香りの特徴]辛くて軽い
[効能]常緑高木より採取される白色の結晶。調香の際に龍脳を加えることにより、常温発香します。薬用としては徐痰薬として使われます。
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